ひとり登山クラブ「2017鳥海山初冠雪」
10月に入り、空も毎朝眺める鳥海山も分厚い雲に覆われていました。
が、時折切れる雲の合間、
わずかに見える雪の気配、
しかも山頂部氷点下続き。
登ってきました。
2017・10・5
鳥海山は初冠雪を迎えていました。
まだ明けない雨の自宅を未明に出発、
竜ケ原湿原の紅葉は晩秋の色づき・・・
鳥海山頂上は分厚い雲のベールの上にありました。
おそらく雨だろう、
竜ヶ原湿原から見る紅葉に感動しながらも、
木道を渉る足音は重く湿っていました。
賽の河原まで来るとイワイチヨウがまだ咲いて待っていた。
あたりのイワイチヨウの黄葉の庭園には初雪の華が咲いていました。
御田を過ぎ振り返ると湿原の草原が白く雪化粧しています。
足元の小さな紅葉も初雪と遊んでいる。
ふり返ると真っ盛りの紅葉に遠慮がちに初雪が降りている・・・。
モノクロになる前、色をわずかに残すこの瞬間が好きです。
鳥海山 祓川登山口、康新道、今年初冠雪のバージンロード、
低木の霧氷のトンネルと初ゆきが迎えてくれました。
氷のきのこのようです。登山道の雪の花道。
康新道稜線に出て間もなく、右手の中島台がガスが流れ、一瞬開けました。
稜線の高度を稼ぐと、どんどんガスが抜けていき、
稲倉岳側の稜線も俯瞰できました。
まだ未明、
雨降る中、
半信半疑で自宅を出発した決断のご褒美でしょうか、
紅葉と初ゆきと青空、初めて体験するこのコースの絶景です。
さあ、霧氷の向こうには頂上が、
期待が膨らむ。
ガスが晴れて双耳峰の頂上が迎えてくれました。
双耳峰に失礼な少しメタボなポーズです。
さらに高度を稼ぐと今日の照準がみえてくる。
こんなに眩しい登山行になるとは思いもよらなかったです。
眺望を凝らすと、笙ヶ岳の稜線から続く白い扇子森、
中央部に鳥海湖のカルデラ、
その左に形のごとく鍋森が、
手前の鞍部七五三掛から中島台へ紅葉と雪が流れている。
さあ、七高山頂上です。頂上での写真を割愛して、少し外輪山側に降りて
振り向きますと・・・
湯沢・羽後町方面から見える頂上です。
おまけに無風状態で撮影できました。
下山途中です。
アオノツガザクラの森を降ります。(高さ5センチほど)
このまま春が来そうですけど、この後数十メートルの雪の下となります、
御田の雪の原は紅葉の熱でもうすっかり融けていました。
竜ヶ湿原の草黄葉、もふもふで登山の疲れを癒してくれます。
初ゆきと聞くと紅葉写真家で賑わう竜が原湿原ですが、
この日の写真家はほぼ登山者10組ほど、
自分も最後に湿原に映える逆さ鳥海をとらせていただきました。
おはようございます。
一旦温かくなってきましたが、この雨と一緒に
少しずつ寒くなりそうです。
ゆきで覆われる前の束の間の秋を楽しみましょう。
今週もよろしくお願いいたしいます。
ゴトウだよりでした。