錦繍に輝く神の絨毯に乗せて
【 紅葉がまだ青い剣岳(右)と
遥か向こうに赤い山肌の栗駒山 】
残暑も一段落した初秋のとある日、
両家の初顔合わせを
オンライン(ZOOM)で執り行いました。
一説によると、
日本人のほとんどが集団免疫を獲得している
という研究データもあるようですが、
ここは世評に習い、
関東圏に赴いて直接お会いするのを控えて、
オンラインという形をとらさせていただきました。
【 栗駒山頂上、東北近郊をはじめ全国からの
紅葉ハンター達が密と列を成す。】
お互い、子供たちの小さい頃のエピソードなどを交換し、
意外に近くにいて、同じようなところに行っていた
何か運命的なものも感じました。
【 一旦頂上から宮城県側に下りて、
東栗駒山から本峰栗駒山を仰ぐ。
ちょっと体力と気力と時間を使い、
ここまで下りてみる価値がある眺めです。】
30分くらいで終わる予定でスタートしました
オンライン顔合わせ、
盛り上がった末、かれこれ3時間に及びました。
また、私も息子も菅総理大臣の
高校の後輩であること伝えると、
甚く驚かれた様子で、
ちょっと黄門様の気分に浸りました。
関東圏の方にはうけがいいようです。
【 遥か向こうに秣岳へ縦走する
天馬尾根が見えています。】
オンラインの時代とは言え、
こればかりは実際に汗を流し登ったものでなければ
分からない感動があります。
【 馬背のような天馬尾根が正面に見えてきました。
紅葉のピークを迎えたミネカエデの赤が印象的です。】
両家の顔合わせも実際にお会いし、
挨拶を交わし、
感謝を述べることで感動と信頼が生まれます。
こればかりはオンラインでは不完全燃焼ですね。
【 しろがね草原に入り振り向くと、
左ピークが先ほどの展望岩頭。右奥に虚空蔵山 】
天馬尾根(秣岳コース)の草原部分に入り、
一息つき振り向くと
三層に山々が連なり
歩を進めてきた道をトラバースしてくれる。
【 しろがね草原の木道、その向こうにいよいよ
モン・サン=ミッシェル 】
さあ、このコースの核心部と言っていいかもしれません。
世界遺産モン・サン=ミッシェルを彷彿させる
しろがね草原に浮かぶロックアイランドに登り詰めます。
【 天馬尾根モン・サン=ミッシェルから眺める秣岳 】
右奥頂点が秣岳頂上、
このコースの最西端、標高1,424mとなります。
そして手前に広がる自然が織りなす庭園は
まさに神の絨毯。
コロナ禍にありながら歓声が沸き上がります。
【 モンサン=ミッシェル南側 】
赤・黄・橙・緑
まるで絵の具を撒き散らかしたような、
はたまた、ペルシアンタイルブランケットを
敷き詰めたような光景に声も出ません。
【 モンサンミッシェルを後に 】
秣岳への最後の急登も
この景色を名残惜しみながら登ると
さほどきつくは感じません。
ほんと一枚の絵のようです。
錦繍に輝く神の絨毯に乗せて、
コロナの収束を願い、
両家で実際にお会し、
感動を共有できる日を心待ちにしております。
ゴトウでした。