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錦繍に輝く神の絨毯に乗せて

2020-10-05

【 紅葉がまだ青い剣岳(右)と

遥か向こうに赤い山肌の栗駒山 】 

 

残暑も一段落した初秋のとある日、

両家の初顔合わせを

オンライン(ZOOM)で執り行いました。

 

【 昭和湖コースは硫化水素ガスにより、

今だに通行禁止のため産沼コースをとります。】

 

一説によると、

日本人のほとんどが集団免疫を獲得している

という研究データもあるようですが、

ここは世評に習い、

関東圏に赴いて直接お会いするのを控えて、

オンラインという形をとらさせていただきました。

 

【 産沼コース上部から振り返ると

一面紅葉の絨毯を広げたようです。】

 

オンラインとはいえ直接お会いするのと

ほぼ同じような緊張感がありました。

 

何を話していいか頭の中が飛んでしまい、

しどろもどろなすべり出しでしたが、

最後はすっかりと打ち解けて

楽しいひと時を過ごさせていただきました。

相手方の両親の気さくさと大らかさに助けられました。

 

【 栗駒山頂上、東北近郊をはじめ全国からの

紅葉ハンター達が密と列を成す。】

 

お互い、子供たちの小さい頃のエピソードなどを交換し、

意外に近くにいて、同じようなところに行っていた

何か運命的なものも感じました。

 

【 一旦頂上から宮城県側に下りて、

東栗駒山から本峰栗駒山を仰ぐ。

ちょっと体力と気力と時間を使い、

ここまで下りてみる価値がある眺めです。】

 

30分くらいで終わる予定でスタートしました

オンライン顔合わせ、

盛り上がった末、かれこれ3時間に及びました。

また、私も息子も菅総理大臣の

高校の後輩であること伝えると、

甚く驚かれた様子で、

ちょっと黄門様の気分に浸りました。

関東圏の方にはうけがいいようです。

 

【 栗駒山頂上に登り返し、天狗平を経由し

展望岩頭より見下ろす秋田県側。

昭和湖が見えているが、今はこのコースは通行止め、

昭和湖が以前より乳白色になってきたような気がします。】

 

 

婚約と初顔合わせ、

こうしたおめでたいことばかりではなく、

7月8月は体調を崩したりいろいろなことがあったので、

健康と気持ちの整理をかねて、

紅葉狩りに登ってきました。

紅葉真っ盛りの栗駒山から東栗駒山に降り、

登り返して秣岳への縦走路をとりました。

 

【 遥か向こうに秣岳へ縦走する

天馬尾根が見えています。】

 

オンラインの時代とは言え、

こればかりは実際に汗を流し登ったものでなければ

分からない感動があります。

 

【 馬背のような天馬尾根が正面に見えてきました。

紅葉のピークを迎えたミネカエデの赤が印象的です。】

 

両家の顔合わせも実際にお会いし、

挨拶を交わし、

感謝を述べることで感動と信頼が生まれます。

こればかりはオンラインでは不完全燃焼ですね。

 

【 しろがね草原に入り振り向くと、

左ピークが先ほどの展望岩頭。右奥に虚空蔵山 】

 

天馬尾根(秣岳コース)の草原部分に入り、

一息つき振り向くと

三層に山々が連なり

歩を進めてきた道をトラバースしてくれる。

 

【 しろがね草原の木道、その向こうにいよいよ

モン・サン=ミッシェル 】

 

さあ、このコースの核心部と言っていいかもしれません。

世界遺産モン・サン=ミッシェルを彷彿させる

しろがね草原に浮かぶロックアイランドに登り詰めます。

 

 

 【 天馬尾根モン・サン=ミッシェルから眺める秣岳 】

 

右奥頂点が秣岳頂上、

このコースの最西端、標高1,424mとなります。

そして手前に広がる自然が織りなす庭園は

まさに神の絨毯。

コロナ禍にありながら歓声が沸き上がります。

 

 【 モンサン=ミッシェル南側 】 

赤・黄・橙・緑

まるで絵の具を撒き散らかしたような、

はたまた、ペルシアンタイルブランケットを

敷き詰めたような光景に声も出ません。

 

【 モンサンミッシェルを後に 】 

 

秣岳への最後の急登も

この景色を名残惜しみながら登ると

さほどきつくは感じません。

ほんと一枚の絵のようです。

 

錦繍に輝く神の絨毯に乗せて、

コロナの収束を願い、

両家で実際にお会し、

感動を共有できる日を心待ちにしております。

              ゴトウでした。

 

 

 

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